ソロギターとは、バンド演奏や歌いながらの弾き語りではなく、たった1本のギターで、メロディーから副旋律、和音を用いてのリズム演奏まで全てひとりでこなすものです。
クラシックからジャズ、ブルース、ロックにボサノバとジャンルを問いません。一見難しく思えるかもしれませんが、シンプルな演奏でも十分感動を呼ぶことが出来ますので初心者のかたでも心配することはありません。
最近ではわかりやすい教則本も数多く出版されています。楽器の音色そのものを楽しむためには最も向いているスタイルです。
それではソロギターに向いているギターをいくつかご紹介しましょう。ギター選びの参考にしてください。
Contents
ソロギターに向いているギター
「モーリスS90シリーズ」
価格は10数万から20万円台といったところでしょうか。弦の離れ具合が整っているため演奏し易く、ソロギターに向いています。指先での微妙な強弱などにも美しく応え、求める音に忠実に反応してくれるモデルです。
「アストリアス ソロ スタンダードC」
機種名にも「ソロ」と入っているように、ひとりでの演奏に向いているモデルです。ソロギターに求められるのは高い音から低い音まで、安定して奏でられること。このモデルはそれに長けており、肩の部分がえぐれたオリジナルデザイン(カッタ・ウェイモデル)で、ハイポジションでの演奏もストレス無くこなすことができます。価格は16万円ほどになります。
「マーチンD35」
これはいわゆるフォークギターで、ストロークするときにボディに傷がつかないようにするためのガードがサウンドホールの横についています。え?弾き語り向けじゃないの?と思われそうですが、実は指で弾いたときのレスポンス(反応)が非常に良く、フィンガーピッキングにも向いているのです。今後、ソロギターだけではなく、幅広く演奏したいとお考えのかたにはおすすめです。価格は47万円程度。
「ヒストリーNTC3」
このギターもフォークギターですが、爪弾いたときの反応が非常に良く、繊細なニュアンスも忠実に表現してくれるモデルです。ソロギターを得意とするプロミュージシャンも愛用している機種であり、ステージでの演奏にもぴったりです。価格は20万円ほど。
「エビアン ソングバード」
実はこれ、日本の島村楽器のブランドです。価格も10万円と比較的安いのですが、ヨーロッパなどの職人が磨き上げられた技術で製作する名器にも引けをとらない音色を楽しむことが出来ます。アメリカの有名な工房のギター職人が携わっているためで、安価ながら上級者も満足させる逸品といえます。
「シーガル」
カナダのギターでこちらも比較的リーズナブルなモデル。10万円台をお勧めしますが、7万円台でもかなり良いものがあります。優しく甘い音色が特長で指先のニュアンスを美しく伝えてくれます。激しい曲よりもバラードのような静かな演奏をするかたに向いています。
以上は、クラシックギター、フォークギターでお勧めのモデル。いずれも比較的高価ですが、自分の音を末永く追及しようというかたには決して高い買い物ではありません。
ヤマハのギター
ただ、もっと気軽に楽しみたい、また、ライブなども数をこなしたいというかたもいらっしゃるでしょう。
そんなかたにお勧めなのが日本のヤマハのフォークギターやエレアコ(基本はアコースティックギターですがアンプにもつなげる)ギターです。おすすめのモデルをご紹介します。
「ヤマハAC1M」
価格は5万9000円。デザインが美しく、音色も高級モデルに引けをとりません。細部まで丁寧に仕上げられていてさすがヤマハという感じの品質です。弦の高さも高めなのでフィンガーピッキングにも向いていますが、気になる方はお店で調整してもらうとよいでしょう。
「ヤマハCSF1M、3M」
こちらはヤマハのクラシックギターですがひとまわり小さいスモールサイズ。
そのため初心者でも弾きやすくなっています。大きさはコンパクトなのにフルサイズのギターのような豊かな音を奏でることができます。さらにピックアップがついているのでアンプなどにつなげて広い会場や賑やかな会場でのライブ演奏でも繊細なニュアンスを伝えることができます。これで5万円台ですから驚きのモデルといえます。
「ヤマハFS」
これらはヤマハのスタンダードなフォークギター。必ずしもソロギター向けではないのですが、種類が多く、初心者には手を出しやすいモデルが揃っています。伝統のヤマハFGはストロークなど大きな音で軽快に演奏するのに向いていますがFSは比較的小ぶりで、フィンガーピッキングに向いています。女性などには特におすすめです。
さて、ギターを選ぶときに、その音色に大きく影響するのがボディの表の板の部分の素材です。「マホガニー」「スプルース」などが主な素材で、一般にスプルースは明るくはじけるような音色がします。
またマホガニーはおちついて柔らかな音色です。何を演奏するかにもよりますが、ソロギターでじっくりと演奏したいというのでしたら、マホガニーをおすすめします。