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カポタスタってなんだろう?
ギターに使われる「カポタスタ」をご存知でしょうか?
カオタスタは通称「カポ」とも呼ばれていますが、全部の弦を押さえてくれる役割を持つツールです。たとえば、このカポタスタを使って演奏を行なうと、Eコードを押さえているのにFコードが弾かれます。
一般的にレギュラーチューニングは6E、5A、4D、3G、2B、1Eで行ないますが、シャープやフラットを多く使っている曲を、このカポタスタなしで演奏すると、使用コードによっては抑え方が難しかったり、高い演奏技術が必要なこともあります。
エレキギターならまだしも、アコースティックギターやクラッシックギターなどは弦をきちんと押さえないと美しい音が出ず、ミュートしたような伸びのないつまった音になってしまいます。そんなときに役立つのが、このカポタスタなのです。
カポタスタは押さえなくてはならないコードをなるべく減らし、開放弦を美しく鳴らしてくれます。
では、カポタスタにはどのような種類があるのでしょうか?
大きく6つに分けて、具体的に見ていくことにしましょう。
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カポタスタの種類とは?またそれぞれの特徴とは?
1.「バネ式」
バネ式は様々なタイプが存在するカポタスタの中で、最も簡単で素早くギターネックに取り付けられるのが特徴です。また、使わないときにはギターヘッドに挟んでおくこともでき、利便性があることも特徴として挙げられるでしょう。
ライブ演奏などでは、演奏曲のうち何曲かキーを変えなければならないといったシーンで活躍してくれ、そうしたシチュエーションで特に力を発揮してくれるためおすすめです。
しかし、このバネ式の場合、締め付け具合を調整することができない点はデメリットとも言えます。締め付け具合はバネのテンションのみなので、ギターネックの形状によってはチューニングがズレたり変わってしまう恐れもあるため要注意です。
2.「ネジ式」
ネジ式は、ネジの締め付け具合を調節できるという点が特徴です。バネ式に比べ、このネジ式は締め付け具合が安定しやすく、チューニングのズレもカポタスタの中では非常に抑えてくれるため便利です。
しかし、取り付けには多少の時間がどうしてもかかってしまうため、この点はデメリットと言えるでしょう。
3.「レバー式」
このレバー式は、締め付け具合がよく、チューニングも安定しやすいのが特徴なので、多くのギタリストから愛用されています。
他のカポタスタの中には重量感のあるものもありますが、レバー式の中にはアルミ製のものもあり、軽量のため素早く取り付けられるのも魅力です。ライブ演奏中は、その緊張感から、ちょっとしたことがストレスに感じてしまうこともありますが、このレバー式は以上のような特徴を持っているので、ストレスもあまり感じないと言えるでしょう。
ただし、このレバー式のカポタスタは、他のカポタスタに比べると高価なものが多いので、こうした点はややデメリットとも言えるでしょう。
4.「ベルトゴム式」
このベルトゴム式の特徴は、構造上コストがあまりかかっていないので、安価であるということです。また、ギターネックの相性をほとんど選ぶことはないので、どんなタイプのギターでも対応できる点は、とても使いやすいといえます。
また、締め付け具合は何段階かに分かれているため、調整することはできるのですが、チューニングの安定性は大変低いため、演奏中にズレてしまうため恐れもあるため注意が必要です。
5.「ベルトひも式」
このベルトひも式は、先ほどご紹介した「ゴム式」のゴム部分がひもになっているタイプで、ベルトゴム式と同じようにギターネックの相性をほとんど選ぶことがないので、どんなタイプのギターにも使うことができます。
また、ひもでできているので、演奏の邪魔になってしまうことがまずなく、簡単に、そしてコンパクトに取り付けられる点が特徴です。さらに、ひもで取り付けるだけなので、ギターを傷つけてしまう恐れもなく、安心して取り付けることができます。
ただし、このベルトひも式も、チューニングの安定性がとても低いので、演奏中にズレてしまう危険性もあり、要注意です。
6.「特殊なタイプ」
この特殊なタイプは大きく分けて2つありますが、まず1つ目が指板上を転がすタイプです。このタイプはカポタスタを付け替えるのではなく、硬質ゴムのローラーで指板上を転がして使うので、演奏中にコードフォームを変えることがなく、転調できるという点で、とても便利だと言えます。
2つ目が1音1音別々に押さえられるタイプです。
このタイプは、カポタスタが必要な弦だけを押さえられるいう点が特徴なので、変則チューニングやいろいろなオープンコードを使用する場合はおすすめと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ギター演奏中にキーが合わないことで演奏の負担になってしまったり、指が動きづらいこともあります。こんなときこそカポタスタの出番です。
カポタスタは様々な種類があるため、それぞれの特徴をよく知り、ご自分にあったものを使ってみましょう。