エレキギターと一口に言っても種類は膨大で、全てを把握することは非常に困難。
そこで、大まかな種類を紹介していきます。
これを読めば大体の種類のエレキギターを判別することができるようになるでしょう。
それではご覧ください!!
まずは大きくわけではエレキギターを2つにわけでは紹介していきます。
- ソリッドギター
- ホロウギター
です。
スポンサードリンク
Contents
ソリッドギター
いわゆる普通のエレキギターのことです。ここから紹介していくギターのほとんどがソリッドギターとなります。
ソリッドギターとはアコースティックギターとは違いギター内に空洞が無く、アコースティックギターのようなあたたかいサウンドを犠牲にして、激しいサウンドを鳴らすことに特化したギターです。
お店のエレキギターの9割はこのソリッドギターになります。
ホロウギター
ホロウギターとはソリッドギターとは違いアコースティックギターのようにギター内に空洞があるギターのことです。
後述するテレキャスターやレスポールに空洞があるタイプのものがあったりと種類は多岐にわたります。
ここではホロウギターで有名なものを2つ紹介していきます。
- セミアコースティックギター
- フルアコースティックギター
セミアコースティックギター
アコースティックギターと名前にありますがエレキギターという少し変わったギター。
ボディーはエレキギター同様薄いですが空洞が存在していて、アコースティックギターに近いあたたかいサウンドを出すことができる反面、激しいサウンドを作る際にハウリングが起こるというデメリットも存在します。
音が分厚くなりやすいので、きちんとハウリング対策をすれば力のあるロックサウンドを作り出すことも可能です。セミアコースティックギターを使用しながら激しいサウンドを使用したギタリストも存在します。
フルアコースティックギター
セミアコースティックギターよりもアコースティックギターっぽい名前ですがこれもエレキギター。
フルアコースティックギターはセミアコースティックギターよりもよりボディーか分厚くなったもので、より空洞が大きいのでサウンドはアコースティックギターに近いものになります。
しかし当然ハウリングが起こりやすいのでサウンドメイクには注意が必要です。
ここまでが大きな種類の分け方です。
ここからはより細かく分類していきます。
スポンサードリンク
ストラトキャスタータイプ
フェンダーが開発した最もポピュラーといってもよいギターであるストラトキャスター。
そんなストラトキャスタータイプのギターの特徴は他のエレキギターより軽量で丈夫、オールマイティーでどんなジャンルでも対応可能、きらびやかな音の三点です。
初心者のうちはギターの扱いに慣れず、ギターを倒したり落としたりすることがありますが、簡単に折れたりしません。
後述するレスポールタイプは簡単に衝撃で壊れてしますので楽器屋さんでは初心者にはこのストラトキャスタータイプを勧めるお店が多いです。
また、オールマイティーというのも大きな特徴であり、ロックだけで無く様々なジャンルの音楽に対応することが可能です。肝心の音ですが、音域の中の高い音が強調されたサウンドになりやすく特に難しいアンプの設定をしなくても聞きやすい耳につくサウンドになります。
しかし、トーンの設定によっては高音域が良く出るのが仇となり耳に良くない音になってしまいます。
擬音で表すとシャリシャリとしたきらびやかな音です。
そのサウンドを作り出しているのは様々な要素がありますが、中でもシングルコイルのピックアップによる部分が大きいです。ピックアップとはギターの弦をピックで弾くところの真下にあるマイクの役割を果たしているパーツであり、シングルコイルはそのマイク種の類ということになります。
ストラトキャスタータイプはシングルコイルのピックアップを搭載している物がほとんどです。他にも特徴はありますが大きな特徴はその三点となります。
レスポールタイプ
Gibsonが開発したストラトキャスターに並びスタンダードなギターであるレスポール。
現在は多数のメーカーがレスポールタイプのギターを製造していますが、正式にレスポールという名前を使用できるのはGibsonとその系列のメーカーのみです。しかし、通称でレスポールタイプのギターは省略してレスポールと呼ばれることが多いです。
そんなレスポールタイプの特徴は前述のストラトキャスタータイプの正反対で、重くて脆い、ジャンルがロックよりになる、太く重量感のある音となります。
ここまでの説明ではストラトキャスタータイプの方が優れている点が大きいと感じるかもしれませんが、レスポールタイプはレスポールタイプにしか出せない音があります。
レスポールタイプのピックアップにはハムバッカーが搭載されており、ハムバッカーは歪ませてもハウリングが起こりにくくなります。歪みはエレキギターでは「ヒズミ」と読み、ギュイーンという擬音が似合うエレキギターらしい音を指します。
ストラトキャスタータイプではその「歪み」が増すと、カラオケでよく起こるハウリングが起こりやすいですが、ハムバッカーはその「歪み」に強くロックらしい音を出すのが得意となっています。
ハードロックやメタルなどの重い音楽に向いているのがレスポールタイプというわけです。
テレキャスタータイプ
ストラト・キャスターを元にしてフェンダーによって作られたエレキギター。
違いはボディーが平らであることと、2つ搭載してるピックアップがフロントとリアで違うものを使っている点です。この2つのピックアップとトーンを調整することで非常に特徴的でありながら幅広いサウンドメイクが可能になりました。
その2つの要因により音色はより高音域が強調されるようになりアタック音がタイトになります。擬音でより具体的に表現するとコードを弾いた際にジャキジャキとした歯切れの良い音になっていますね。
特徴を生かしコードを弾くプレイに使用したり、高音域が強調されているという特徴を生かし、良く音が抜けてオーディエンスに聞こえやすい音を作ることもできるので、リードギターにも使用されるギターです。
ストラトキャスターとの違いは実際に音を聞いてみるとすぐにわかるでしょう。
SGタイプ
SGはGibsonから登場したレスポールの悪い点を改善したギター。
悪い点を改善したという名目で登場したギターですが、全てにおいてレスポールを上回っているわけではなく、お互いに長所が存在しています。
SGはレスポールよりもボディーが薄いので軽くてステージ上で動きやすい上に、レスポールよりも低音が出にくくサウンドメイクがしやすくなっています。
また、形状的に高いフレットのフレーズも弾きやすく、スライドを多用するフレーズも弾きやすいですね。ここまで長所尽くしのSGですが、短所も存在します。
それは、軽量化によるボディーバランスの変化により弾かない状態でいるとストラップに特殊な工夫をしない限りヘッド落ちといって、ギターヘッドが落ちることです。
ヘッドが下がってしまうので、パフォーマンス時やギターボーカルとして使う時は扱いに困ります。
しかし、目立った短所はそのくらいでピックアップもハムバッカーが中心ですが、他のものを搭載してるモデルも発売されていて、サウンドメイクにもレスポールより幅があります。
ここからは強烈なルックスが特徴的な変形ギターについての紹介となります。
フライングVシリーズ
激しい音楽で弾いてるイメージが一番強い種類なのではないでしょうか。
名前の通りV字になっていてルックスがとても印象的です。
これはレスポールを開発したGibsonが開発したギターで歪みに強くハードなサウンドを作りやすいことが特徴となっています。ピックアップは歪みに強いハムバッカーを搭載していて、ハードなサウンドメイクができますが、大きなデメリットがあって、ルックスが独特なあまり座って弾けないこととギターケースを選ぶという点があります。
特にケースの問題に関してはギターと一緒に購入したケースを破損してしまうと修理をするにも買い換えるのも大変になってしまいます。
立って弾く事を想定したギターなので丸みがなく太腿にギターを置くという事が不可能であり、一般的なギターケースでは収納出来ません。強烈に目立つというメリットがある反面ある程度のデメリットを覚悟しなければいけないギターということになります。
派生ギターにV字の片方が短くなったキングVタイプが存在します。
エクスプローラーシリーズ
フライングVと並んでGibsonの開発したギターです。ボディーが大きく座って弾く際に太腿が当たるところにくぼみができたので、座って弾く事が可能になりました。
サウンドはフライングVに似ていますが、ボディーが大きいので低音がよく出た迫力あるサウンドが出ます。これも激しい歪みに向いたギターですね。
BCリッチ
BCリッチとはボディーのどこが尖っているという特徴を持った変形ギターを数多く生産しているメーカーです。モッキンバードと言われる、ギターの上部が尖っていて、前屈みで座って弾くと胸に突き刺さる形状をしたギターとアルファベットのXのような形をした炎のようなビジュアルのワーロックという名前のギターが有名です。
両ギター共にハードなサウンドを得意とし、モッキンバードにはアームが付いていてアームを使用したプレイが可能となります。レスポールに違い低音のよく出た歪みに強い音からアーミングが可能となるので普段することのできないサウンドを出すことができるようになり、表現の幅が広がるギターでしょう。
まとめ
ここでは紹介できてないギターも多数存在していて、多くのギターサウンドが存在しています。エレキギターはアンプやエフェクターによってもサウンドが大きく変わり組み合わせは無限に存在します。
エレキギターは演奏だけでなく、サウンドメイクを楽しむ楽器でもあるので、様々なギターを様々な環境で弾いてみることも非常に面白いです。
それでは良い音楽ライフを!!