結婚式でギターを弾くとしたら、まずは選曲が肝心。
スローテンポの曲をしっとりと歌い上げるのか、アップテンポの曲を軽快に歌うのか、そのいずれかになることでしょう。滅多にないと思うのですが、一人で数曲歌えるとしたら、スローとアップの両方のテンポを織り交ぜて、ミニコンサート風に仕上げられたら最高です。
また、ソロなのか、バンドで演奏するのか、それともミックスバージョンでやるのかといったことでも、盛り上げ方は大きく変わってくることと思います。
最近では結婚式の披露宴での余興に適した人気曲も相当増えてきています。ただ、出席者の中には年配の方もおられるので、幅広い層に受け入れられる曲が妥当な線だと思います。場の雰囲気も考えに入れると、あまり難しくなく、単純奏法でも十分聞かせられる曲が最適と言えるでしょう。
ただし、最も重要なのは、いかに素早く場内の関心を自分に引き込み、盛り上げるかです。
歌や演奏の力量がそれなりに必要なことは当然ながら、弾き語り全体の趣向にも入念な創意工夫が不可欠と言えるでしょう。
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結婚式余興ギター選曲ベスト5
さてそこで、幅広い層から受け入れてもらえそうな弾き語りの人気曲ベスト5を挙げてみたいと思います。
1位 長渕剛の「乾杯」
私も一度挑戦したことがあるのですが、単純なストローク奏法で淡々と音を刻んでいくだけでOKです。
しっとりとした曲の代表曲のようなもの。老若男女を問わず、大勢の方から支持されている定番中の定番です。それだけに、弾き語りとなると、しっかりと聞かせるテクニックが必要になります。
たとえ単純ストロークだといっても、馬鹿にしてはいけません。正確なリズムを刻めるかどうかがポイントです。
できることなら、もう一人別に、リードギターがあったらと少々欲張りになったりもしますが、サイドギター一本でも十分場内を魅了させることができるでしょう。
あとはボーカル次第です。深みのある温かい声でしっかりと歌い上げてください。「カンパ〜イ、今、君は人生の大きな、大きな舞台に立ち…」とサビの部分に差し掛かったとき、新郎新婦はもとより、観客はすべてあなたの歌と演奏にしっかり引き込まれていることでしょう。
第2位 福山雅治の「家族になろうよ」
この曲もソロでも十分歌い上げることができるものですが、できればリードギターとベース、ドラムが付いたバンド演奏の方がいいように思います。
あまり力を入れすぎない演奏方法で、優しく歌い上げてください。ギターの温かい音色が、新郎新婦のこれから築き上げていく家庭を包み込むようなムードを生み出してくれることでしょう。
第3位は、SMAPの「世界に一つだけの花」
会場をにぎやかで、明るい雰囲気に導いてくれる曲。アップテンポなだけにバックミュージックは幅がある方が適しています。ということでバンド演奏を勧めたいのですが、ソロでもストロークがしっかりしていれば十分盛り上げることは可能です。大ヒットした曲だけに、幅広い世代になじみがあって高評価間違いなしです。
第4位はMISIAの「Everything」
かつて超人気番組になったテレビドラマ「やまとなでしこ」の主題歌です。主演の松嶋菜々子がスチュワーデス役。魚屋で数学者の堤真一との共演で、波乱に富んだ展開が見どころ。難産の末に二人は見事結ばれるという素敵なハッピーエンド物語で大ヒットしました。
それだけに幅広い世代に馴染みのある曲ですが、ギターでの弾き語りとしては少々テクニックが必要かもしれません。バンド演奏の方がベターのように思います。
第5位 さだまさしの「関白宣言」
フィンガー奏法とストローク奏法を混ぜて演奏することになると思います。さだまさし本人のコンサートでも、ソロ演奏がありました。私もこれを真似て、自身のコンサートで一度演奏したこともあります。
曲が結構長いので、しっかりと練習を積んでおく必要があるでしょう。新郎から新婦への優しい「亭主関白」のメッセージソング。歌詞の内容から、心温まる演出ができそうで、私としては一押しの曲です。
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演奏前の語りがカギ
歌と演奏もさることながら、会場のムードを盛り上げようと思ったら、まずは「イントロ」が大切です。
マイクの前に立った瞬間から自分のステージが始まったといった自覚を持ってください。たじろいではいけません。弾き語りは堂々としているべきなのです。ステージ慣れというか、場慣れしていない人は結構おどおどしたりしますが、観客からすると目障りにしか映りません。
場慣れしている人は、たとえ歌詞を間違っても、間違った振りさえしないものです。そこまでできなくても、間違ったら笑ってごまかしてしまいましょう。そのまま最後まで歌い続けるのです。要するに観客からすると、安心して見ていたい、楽しみたいと思っているのですから…。
さて、結婚式の披露宴となると、雛壇に主役が二人座っています。つまり、まずは主役に喜んでもらい、次いで招待客にも楽しんでもらわなくてはならないわけです。
これは言ってみれば、リサイタルをやるよりも気配りを要するステージだとも言えるのです。ですから、まずは語りで一気に客席を引き込んでしまわなければなりません。
ステージに立つあなたは、雛壇に座る主役のどちらかの親友です。親友のことは何でも知っていることでしょう。隠れたエピソードなり、面白い談話なりを披露するのです。
できれば、今から歌う曲につながる内容だったら最高でしょう。そうやって語りで一気に引き込み、会場の関心が自分に向けられた段階で歌に入るのです。演奏自体のテクニックは既に先述した通り、後はしっかりと歌い上げてください。演奏後は一言、主役お二人への励ましの言葉を添えることも忘れないように…。
事前の段取り八分を忘れずに
最後に最も大切なことを付け加えておきます。結婚式の主役はあくまで新郎新婦です。自分の歌や演奏、語りで二人に喜んでもらい、感激してもらうことが焦点です。
素敵な曲や演奏であっても、ちょっとしたスベリで場がしらけてしまうことだってあり得ます。ですから司会者はもちろんのこと、仲間やスタッフとの入念な打ち合わせが肝心です。
歌には主役の二人も一緒に参加してもらったり、客席からの手拍子や飛び入り参加などのサプライズがあっても面白いかもしれません。会場は大いに盛り上がることでしょう。まさに段取り八分です。結婚披露宴はある意味、一大イベントです。
事前のミーティングでいろんなアイデアを出し合って、そこに自分の弾き語りを加える。そんな感じでの構成こそが、成功へのポイントになると思います。